昔ながらの鍛冶屋 ”佐助” で過ごす、色んなひととき。
<< February 2010 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

新しい仲間!
ピンポーン

宅配便のお兄さんが
おおきな荷物を届けてくださいました。



梱包材をあけると
懐かしい空気が ふわり

いったいこれは何でしょうか?



鞴(ふいご)さんです!

鞴ハンドルを押したり引いたりすることで、
窯に風をおくる昔ながらの道具です。
人間の肺みたいな役割をしてくれます。

少し小さめのかわいいサイズなので、
これを手直ししたり、参考にして新しいものを作ったりすれば
遠出して、実演するときにもつかえます。

使いなじまれた木の表面の風合いから、
この道具を使ってきた人たちの気配と時間が
漂ってきます。

これからよろしくね!

補佐より

鍛冶屋 佐助 公式HP
くすべ



1月に行われた
秋田の西武百貨店 
奈良の橿原近鉄百貨店での展示へご来場の皆さま
百貨店の皆さま 一緒に出展してくださった皆さま
本当にありがとうございました!!

初めての冬の秋田は 雪が美しい場所だったとの報告いただきました。

雪の降る場所で育った私は、
「こっち(関東・関西)の冬は、温度はそこまでひくくないけれど、
家の中でも体の中を通り抜けるようでさむいのですーー!
北は雪がふるけど、なんだかあったかい気がするのは*
体がその空気に慣れているだけなんでしょうかねえ」
と佐助さんとお話していたので

「外は寒いけど、屋内はぬくいんやなあ〜ほんまやなあ!」と話していました。

そんなほっこりな展示場所では 
もちろん秋田こまちさんたちにもお会いできたそうで
うらやましい!!

そして、昨年から度々おせわになっている
橿原の近鉄百貨店での催事は、今回で四度目。

以前に覚えててくださったお客様と思わぬ再会をしたり、
陶芸の道具に注文を下さった方などなど、また新しい出会いに恵まれました。
少しでも一緒に時間をすごせましたこと、とても嬉しく思います。

どうぞこちらにいらっしゃる際は
お気軽に遊びにいらしてくださいね。

個人的には、今更ながら改めて手仕事の魅力を感じました。

べっこう(亀の甲羅)や桐、米、真珠、正絹、珊瑚、
古布、土、皮、木、金属、紙、筆などなど
本当に様々な素材を扱う方が集まっていらっしゃいました。

展示の後半に少しお話をじっくり聞かせていただくと、
これまた 扱い方の違いにびっくり!

すべての方にお話がきけず残念!
次またじっくりお話ききにいきますので
勉強させてください〜*

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

さて!

写真は鉄の「くすべ」の様子です。
熱した鉄に布切れをあてて、撫でる(焦がしつつ)と
鉄の表面が、深い黒のいい風合いになります。

1回目

黒く色がついたものの、
繊維のぼそぼそがついてしまったので 
きれいにしたいと思い、もう一度熱すると
みるみるうちに黒が鉄色に戻っていきます!?
先ほどの色はすべて飛んでなくなってしまいました。
空気中にとけていったのでしょうね〜。

熱する最中も見た目はほとんど一緒なのですが、
実は鉄の温度が高すぎたようです。
ある一定の温度〜温度の間の中でしか、
くすべの「黒」は定着できないことを忘れていました!!


2回目

この一定の範囲の温度であったおかげで、
「黒」は鉄にくっつくことができました。
目には見えにくい温度を、ちゃんと感じることが大切ですね。

制作ではもちろんですが、 
それ以外にも
なにげなく暮らしていてかんじる 身の回りの小さな変化や 
大きな大きな目に見えにくい変化を
いつも感じていようと思いました。
 
「黒」になりたいのか 宙にとけたいのか
どんな状態でいたいのか

そんなことをふと思った「くすべ」でした*

補佐より

鍛冶屋 佐助 公式HP