昔ながらの鍛冶屋 ”佐助” で過ごす、色んなひととき。
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2010.11.23より 名古屋にて展示はじまります!


今月末は 愛知の名古屋へ!
名古屋は佐助では初めておじゃまするので、
どんな出会いがあるか、とても楽しみです。

場所は、隠れ家ギャラリーえんさんという築75年の古きよき日本家屋のなかで
直焙煎のコーヒーを嗜めたり、ギャラリーやいろいろなイベント、講座などを
なさっているそうで、

和裁や着付け、フラワーアレンジなどのお稽古、
オカリナやウクレレやヨガなどなど・・・
えんさんの記事を読むと、わくわくがふくらみますっ 笑

期間中は
平川康弘による花鋏・生花鋏・包丁・盆栽鋏・植木鋏・お香たての作品などを
ご用意しておりますので、ぜひ手にとってご覧いただけたらと思います。

作品1 作品2

お気軽に遊びにいらしてくださいね!
皆様にお会いできるのをこころより楽お待ちしております。

では!


隠れ家ギャラリーえん

補佐 青池
....................................................

 佐助の刃物展 
 SASUKE no HAMONO EXHIBITION
 花鋏・生花鋏・包丁・盆栽鋏・植木鋏〔打刃物〕
 文鎮・お香たてなど 〔ステンレス・鍛鉄〕
  
 2010.11.23(火)-28(日)...10:00-18:00
 2010.11.26(金)&27(土)...10:00-20:00
 会場: 隠れ家ギャラリーえん
 最寄り駅: 名鉄呼続駅

 〒457-0014 名古屋市南区呼続1丁目10−23
 TEL:052-822-7088 [駐車場あり]
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11月11日 小春日和



今日は本当に気持ちの良い日です。

外のポスターを新しいものに変えていると、
背中があたたかくて、嬉しくなりました。

太陽は、ものすごく遠くにいるだろうに、
こんな所まで光を届けていてすごい持続力だなと思います。笑

お庭に水をあげにいく・・・

目に入ってくるのは
たわわに実る柿たちの姿
「なったわよ〜なりましたよ〜もうすぐよ〜」と
ささやきます。

去年は実が少なくて寂しかったので、
今年は沢山生っていてにぎやかです。

数ヶ月前、
すごい勢いでのびていた枝を
「切ったろかな〜」と言う佐助さんに
「いやいいや、秋が過ぎてからにしましょうよ!」と
無理をいった甲斐がありました。 しめしめ

食べれるのかまだわからないけど、見ているだけでも楽しいよ。
ものすごい勢いで枝をのばして、木の小屋の壁を突き抜けそう。

柿の木に登ってひとやすみ
上でぼうっとしていたら

自分が木から落ちました。

ちょっと痛かったです。

カメラが無事でよかった。

でも、木から落ちることができるのも、
幸せなことだとおもいました。

11月11日の小春日和です。




左官屋さんの大活躍
  







 


  丁寧に壁のきわを整えていらっしゃる
  左官士の八木さん。

せっかくの機会なので、
壁も綺麗にしてしまいましょう!

ということで、公開日の1〜2週間ほど前に、   
「床の間の壁」と「ディスプレイの漆喰」に
修復をお願いしました。

はじめて目の前でみる左官のお仕事です。

まず、まわりが汚れないようにしっかりガードしたあと、
古い壁を浮き上がらせて、剥がしていらしゃったのですが

落とした古い壁が、
砂というか・・・フェルトのような・・・
なんと呼べばいいのかわかりませんが
こんなに 「もこもことした素材」 になるとはびっくり!

これで何か素敵なものが作れそうだ・・・
( いけないいけない いつもの癖が 笑 )

とにかく、はじめて目の前でみる左官のお仕事に興奮です!

みているだけで面白いので、
まわりをうろちょろ
お邪魔虫になってしまいました。

わたしもしてみたいとおもいました。

この作業の途中、東京から堺の観光にいらっしゃった方が、
ひょっこりと佐助に立ち寄ってくださいました。
公開日の一週間前でいろいろな準備をしていたこともあって、
中が散らかっておりで、火造りをお見せするどころではありませんでしたが、

八木さんが左官のお仕事をしていらしたので、
その様子を少しご覧になってゆかれました!
これがホントの特別公開!運がよかったですね〜*笑


光の位置の下準備

その後も、断片的にしか見れませんでしたが、
丁寧にな身のこなしで、ちゃくちゃくと進めてゆきます。
夜遅くまで励んでいただいたごそうで・・・

そして次の出勤日、再び修復した部屋の方をのぞいてみると

うわあっ 

薄汚れて、暗い雰囲気になっていた空間が
明るくなって、気持ちいい!!
若々しい空気に包まれました。

お家も、とっても嬉しそうです!

壁にすみずみまで心をいれて美しく仕上げてくださり、
本当にありがとうございました!!

入ってすぐのディスプレイの白い漆喰の壁と、
奥の床の間の鶯色(?)の壁に注目です。

補佐 青池より




佐助さんも大喜び!




火造り公開中継 byパラボラ舎

10月30日土曜日の2010秋佐助の公開日にお越しいただいた方は
ご存知のことと思いますが、パラボラ舎たなかみのるさんに
当日の様子をインターネット(Ustream)上で中継して頂いておりました!

火造りが始まる前の準備の様子と、本番が始ってからの雰囲気の変化や、
お越しいただいた皆さんとのなにげない会話、子供さんとのやりとりなども、
ありのままに映されされていて、普段はみられない面白い映像です!
このゆるりとした感じはさすがですね・・・!?笑

個人的には、
「自分が別の場所にいる時に、こんなことが起こっていたのか」と
不思議な気持ちになりました。
もうひとりの自分の記録を見ているような気分になったのだと思います。

貴重な映像を撮ってくださり本当にありがとうございました!
実際にいらっしゃった方も、お越しいただけなかった方も、ぜひご覧下さい。

※当日の本当にありのままの中継映像ですので、
(たなかさんの言葉で言うと「ダダモレ」)
お恥ずかしい点が見え隠れするかもしれませんが、
温かい目で眺めて頂ければ幸いです。

映像は何点かにわけて撮って下さっています。
中でも個人的に好きだったのは下に掲載しましたこの映像です。
かなり長い時間中継して下さいまして、
動きのある部分・ない部分や、なにげない会話の部分も
そのまま入っていますので、
所々かいつまんでご覧いただければと思います。

補佐 青池より



▲三角の再生印の右の◎バーを動かすと、スキップできます。
右端が大画面表示です。画面右上のUstreamの字を押すと
他のバイト

下の( : )が、それぞれの工程のスタート時間の目安です。

.....................................................................
パラボラ 10/29/10 10:10PM (約1時間) 
第1回目火造り・・・始る前の様子 準備&会話〜火造り

火付け(04:30) ・火造り(12:00)と刃金付け ・足曲げ(32:00)
次の工程準備(35:25)からくすべ・泥塗り・焼きいれなど
.....................................................................


2010秋 ありがとうございました!




大変遅ればせながらではありますが、
京阪百貨店・酒心館での「くらしの美 工芸展」へ
足をお運び下さりありがとうございました!

そして、台風の予報があったにもかかわらず、
火造り公開へおこし下さった沢山の皆様
心より感謝を申し上げます!

ふと足を運んで下さった人  何度もきてくださっている人
想いを聞かせてくださった人  土佐の侍の刀の展示でお世話になった人
一緒に公開日を作りあげてくださった皆皆様・・・頭が下がるばかりです。

前半、あわただしくてゆっくりできなかった方もいたのではとお察しします。
また閃くことがあったらぜひ遊びにいらしてくださいね。
(ご一報いただければ幸いです。)

当日の様子はこちら!↓
公開日を終えたあとはいつも
いろいろな気持ちになります。
今回は

「いよいよ海につきましたね!」と、こんな気分になりました。

山の奥から細い川を下り  どんぶらこ どんぶらこ
いろんな出会いが〜 どんぶらこ どんぶらこ

川を下ってきたように思います。

そしてついに今回、海が目の前に広がりました。

これまでは、自然の重力と川の流れが海へ導いてくれましたが、
これからは、風の便り、や大きな波の力をお借りして、
自分達の行きたいほうへ、船を漕ぎ出してゆくのだろうなあ。

しっかりと風を掴んで前へ進めるように
旗を縫い上げて、海の旅へ繰り出していこうと思います。
さあ、ここからが本番だ!

「海の旅」の空想話になってしまいましたが(笑)
佐助さんは先日から「空の旅」をしたところです。

堺の刃物のPRのため、市の方々と共にアメリカに渡っていますが、
いったいどんな珍道中を繰り広げているのか・・・お土産話が楽しみです!笑

日本のよい刃物達ももちろん、
世界中の色んなすばらしい色んなものたちが
めぐりめぐるといいなあ

See you again!

補佐 青池より





土佐の侍の刀

  【2010秋の特別公開】
  脇差の展示風景
(佐助にて)パネル文より

  こちらの刀(脇差)は、平川家に長年
  保管されてきた無銘の短刀と脇差の
  2振りのうちのひとつです。

  「土佐藩の下級武士が切腹(堺事件
  の際に使用したものである」
  
  という言い伝えと共に受け継がれてきた
  もので、幕末当時の平川家(「住吉屋
  は土佐藩とも関わりが深かったため、
  刀の処分を依頼されたのではないかと
  言われています。

  佐助は、江戸の慶応3年の創業ですが、
  以前は「住吉屋」という廻船問屋を営ん
  でおりました。その頃、土佐藩や紀州藩
  の御用商をしており、火縄銃の製造を始
  め、鉄砲、槍、弓などの武器の修理手入
  れを引き受けておりました。


また、残されていたもう一振りの短刀は先日の堺文化財特別公開の期間中(2010.10.30日〜11月7日)より、「妙國寺」(堺事件において、
まさに切腹が行われた勅願寺)に寄託、以後、保管・展示して頂くこととなりました。

140年余りという歳月を超え、「」と「妙國寺」が「堺事件」という歴史によって引き合わされ、多くの人の意識にこの出来事が思い起こされるこのような機会を得たということは、私共にとっても思いも寄らぬ展開であり、大変な驚きを感じる出来事でした。

まるで、切腹をした土佐十一烈士やフランスの水平の方々、
幕末という混乱の時代を生きた人々から、
変化めまぐるしい今の時代を生きる私達への伝言を受け取っているようで、
まことに感慨深い気持ちが致します。

「私達はどのようにしてこれからをいきてゆくのか、
どのような時代を築いてゆくのか。」を想像する際、この意識ひとつひとつに活かしていきたいと、切に願う限りであります。

堺事件において、日仏共に亡くなった方への御冥福をお祈り申し上げるとともに、皆様へ心より感謝申し上げます。

堺事件と土佐十一烈士切腹

1868年和泉国・堺にて
フランス水平殺害の責を負い・土佐藩士が切腹した事件。

攘夷論のおさまらぬ江戸末期、慶応4年2月15日、フランス領事一行は大阪から陸路、堺に入ろうとした。警備の土佐藩兵は、外国事務局からその通報がなかったため、これを拒み途中で引き換えさせた。

同日夕刻、領事一行を迎えるべくフランス戦艦デュプレクス号は堺港沖に停泊しており、士官以下数十名のフランス人水兵が上陸、市内を徘徊した。土佐藩軍艦府は、警備の藩兵に取締を命じ、帰艦を諭示させたが、言葉が通じず、混雑もあって、仏水兵側は土佐の隊旗を倒伏、逃亡しようとした。このため、警備を担う土佐藩側はこれを捕らえるのではなく咄嗟に発砲し、フランス人11人を殺傷または、海に落として溺死させた。

このため、土佐藩側は、フランス人が迷惑不遜行為に及んだための措置であるとした。フランス公使レオン・ロッシュは在阪各国大使と話し合い、下手人斬罪・謝罪・賠償などの5箇条の賠償請求を求めた。明治維新は調停を求めたが、当時の国力の差は歴然としており、やむなく土佐藩20名の切腹、遺族への賠償金15万ドルなどすべての要求を呑んだ。

事件に関わった29名の者が土佐稲荷神社(現在の大阪市西区)で籤(くじ)を引いて切腹するものを決めた。

2月23日、大阪裁判所の宣告により堺の妙國寺で土佐藩士20人の刑の執行が行われた。
凄惨な切腹は次々と行われたが11人の切腹を見届けたフランス艦長は処刑中止を申し入れ、部下と共に引き返した。結果として9名が助命された。


妙國寺に寄託した際の記事

佐助公式HP